賛否コメント承ります。 NoisyPerson

日本の中の「問題視されていない問題」を勝手に持論展開しています。賛否コメント承ります。また、持論展開して欲しい「テーマ」も募集しています。タイムリーじゃない事柄でも構いませんのでぜひコメントへ。

平和ボケ日本人達にとってウクライナ問題はファンタジー

ウクライナ人の気持ちが解る、と言ってるお花畑の住人

 現在ロシアがウクライナに侵攻しており、幾度となく停戦協議が行われていますが、未だ出口は見えない状況です。この件に関して様々なメディアで色々な立場の人が発言しています。中には聞くに耐えない恥ずかしいものもあるようです。特に「ウクライナ国民の目線で考えると」や「ロシアの要求を飲んで早く停戦すべきだ」などという発言は腹が捩れそうです。平和ボケの日本人がいくら想像したところでウクライナが置かれているロシアからの脅威を完全に理解することなど出来るはずもないのです。だから「ロシアの要求を飲めば停戦できる」等と安易な物言いが出来るのです。第二次世界大戦で日本は降伏しました。現在は確かに復興し先進国の仲間入りも果たしています。しかし北方領土はロシア領土のままです。ロシアは一度手に入れたら返す気はないという現実を、この人達は理解していないのでしょう。

 

ウクライナ主権国家

 そもそもウクライナ側は防衛しているだけです。ウクライナ主権国家であり、その行く末を決める権利があり、他国が口を出すのは内政干渉です。ロシアの勝手な論理で侵攻されているだけであるのに、なぜロシアの要求を飲まねばならないと言う話になるのでしょう。それは発言者が「平和ボケ日本人の代表」と言える思考の持ち主だからです。

 NATOとロシアで政治的妥結すればといった趣旨の発言者が居ますが、これこそ部外者に主権国家の行く末を決めさせる理由がわからない。日本に例えるなら、ロシアに侵攻されたからアメリカとロシアで決めて良いですよ。と言っているようなものです。さらに言えば軍事侵攻を肯定する発言でもあります。戦争を仕掛けて勝てば相手が譲歩するものだと言う前例に成り、今後も同じ事が繰り返されるでしょう。

 北海道の東部に謎の軍隊が突然出現して、あっという間に制圧されたらこの人はなんと言うんでしょうね。「気付かなかったのだから仕方ない。差し上げましょう。だって反対したら戦争になるから。」とでも言うのでしょうか。その後どんどん北海道が侵攻されても「相手の要求を飲みましょう。だって断ったら戦争が続くのだから。」というのでしょうか。まさに「平和ボケ日本代表」です。

 

譲れないものはその立場の人にしかわからない

 ウクライナ側が提示している停戦の条件は至極当たり前の事しか言っていません。ロシア側の要求はあたかもウクライナがロシアの属国であるかのような内容です。ウクライナ国民はロシア側に譲歩すれば今後もロシアに怯える日々が続くことを肌で感じているのでしょう。でなければ死ぬかもしれない戦いに積極的に参加する市民が多いことの説明がつきません。ウクライナの人が戦争を求めたのではありません。ロシアが一方的に難癖をつけ、主張が通らないから戦争を仕掛けてきたのです。ウクライナ側には1ミリも譲歩する理由がありません。二度とこのような事が起こらないように、いかなる理由があっても、戦争を仕掛けた国に対して強い制裁を行う必要があります。

 

ウクライナで起こっている事は他人事ではない

 これらの人は忘れているのでしょうか、日本もロシアの燐国です。もし第三次世界大戦が始まれば考えられる構図は、NATOとそれに同調する国々 対 ロシア、中国、北朝鮮の共産圏とその国に同調する国々となります。今、最も危険な共産圏3カ国に隣接しているのは日本と韓国だけです。危険な隣接国がロシアだけのウクライナでも現在のような結果なのに、なぜ日本が他人事だと思えるのでしょうか。もし最悪のシナリオが現実のものとなれば日本と韓国は真っ先に制圧されます。ウクライナ侵攻はそれ程危険を孕んでいるのです。在日、在韓アメリカ軍は、先のアフガニスタンの結果を考慮すると、戦況が優勢であれば留まるでしょうが、劣勢になれば兵士に危険が及ぶので撤退する可能性が高いでしょう。もちろん見捨てないとは言うでしょうが、アメリカもロシアの隣接国ですから自国の防衛が最重要となります。

 

お花畑の人にはせめて主戦論と防衛論を区別できる目を

 戦争はしてはいけないというのが大前提です。しかし、攻め込まれているのに何もしない、或いは降伏やそれに近い妥協を強いられる結果を選択するのは為政者としては大問題です。そういう意味ではゼレンスキー大統領は最大限の努力をしていると思います。日本の平和ボケ発言を繰り返すお花畑の住人は有事には役に立たないことを証明しています。そういう人達が有事の瞬間に、為政者に成っていないことを心から祈るばかりです。